待ち受けカノジョ。
「ねぇ、あぉタンにも頼もうよ!ブログで紹介してもらえばいいじゃん。ウチなんかより効果あるよ。即戦力だし!」


葵…

その名前で、あの時の事がよみがえる。


胸がチクッと痛んだ。


「ん?どした?」

オレの顔を覗き込む千夏。

「あれ?まさか、エセ恋愛の別れで、メンタル面やられた~?」

「イヤ、ちがうって!」


そうじゃない。

「じゃ、ウチがあぉタンにメールしちゃお!」

ウキウキしながら携帯を打つ千夏。


…うん。

確かにダメージはデカいけど、今度葵に会うまでには、ちゃんと忘れよう。

葵が悪いワケじゃない。


オレだって思い出を引きずってちゃ、前に進めないんだ。


「すみませーん!」

「あ、はいっ!」

お客さんに呼ばれ、オレは小走りで駆け寄った。

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