待ち受けカノジョ。
「でさ、滝山順平」

「なんだよ?」

「あのちょっと空いてる所は何なのよ?」

千夏が指をさす先は、試着室の横のスペース。


「ああ、ヘアとファッション両方トータルでやってくれたお客さんに、デジカメで撮らせてもらってんだ」

「なんで?」

「オレ、店のホームページ作ったんだよ。それにアップするんだ。“今日のお客様”って感じで」

このアイデアの提供者は平石。


「へぇ~!」

「んで、店用に“オシャレノート”みたいなヤツも作る。お客さんがそれを見て参考にしてくれればいいなって思って」

これは、奈緒。

『桃香がこんなノート作ってたよ』って話を奈緒から聞いて、パクらせてもらった。


「そーなんだ!それ、いいね!」

「うん。オープンセール中は3%オフだから集客数上がる予想してるけど、勝負はその後だからね」

コレは、オレの考え。


「へぇ~、アンタ意外とスゴイね!その頭、勉強の方に使えばいいのに」

「ソレとコレとは別の頭!!」

笑い合う千夏とオレ。


「んじゃさ、ウチも協力するよ!ウチが読モデビューしたら、いい宣伝になるじゃん?」

「それいい!ありがとう!すげぇ効果あるよ!」


千夏が何かひらめいた様子で、オレの肩をバシバシたたいた。
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