待ち受けカノジョ。
「そりゃ、10年も一緒にいるんだもん。なんとなく分かるよ!まぁ、いつから好きだったのかってのは、手紙読んだ時にね」

ドヤ顔で答えるオレ。

「そっか…順平にはバレたか!順子には気付かれなかったんだけどなぁ~」


ピンポーン!とチャイムが鳴った。

「あっ、お寿司来た!」


テーブルに置かれたサイフを持って腰を上げる友美さん。

オレの鼻の先に、人差し指が刺さった。


「いい?恭平には内緒だからね!」

念を押した後、「はーい!」と返事をしながらパタパタと廊下を走って行った友美さん。


フッ…

したり笑いのオレ。


ホント不器用だな、あの人。

いつまで隠し通そうとしてたんだろ。

オレが気付かないとでも思ってたのかな。


父ちゃんを見つめてる時、

あんなのどう考えても『恋する乙女のまなざし』だよ。


長い間変わらず、ずっと…ね。
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