待ち受けカノジョ。


いいなぁ、お寿司。

私も大好物なんだけどなぁ~。


「く~っ、腹イッパイ!めっちゃ食った!」

ベットに大の字に寝転んで、満足そうにお腹をさすってる滝山くん。


「よかったね」

いつか、私も食べれるようになる日が来るんだろうか。


「それにしても、あのクソおやじ!オレが最後に食べようとしてたイクラ、無断で食いやがって!」

あ~、それはダメだ。

特にイクラはダメだ。

「お父さんって、ホント自由な人だよね」

「子供のオレにゃ、いい迷惑だよ!」

上半身をガバッと起こして、グシャグシャと頭を掻きむしる滝山くん。

「くそぉ!いつかリベンジしてやるっ!」


そんな事言いながら、お父さんとじゃれ合ってるの、結構楽しそうに見えるよ?



「奈緒さ」

滝山くんが、ふと真顔になった。

「なんか、オレに…隠してない?」


えっ!!

驚きのあまり、息が止まる。


もしかして…

やっと思い出してくれたの!?


「う、うん。隠してたつもりはないんだけど…」

ドキドキしながら返事をする私。

「やっぱな!奈緒も不器用だから」

私を持ち上げた滝山くんが、私の目を真っ直ぐに見つめた。


心臓がさらにバクバクする。
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