糖度∞%の愛【編集前】


どこまで私は彼方に依存しているんだろう。

涙すら彼の前でじゃなきゃ出せないだなんて、どこの子供だ。


「そうだね」


そこで否定してもすべてお見通しの真帆の前じゃなんの意味もないと、素直に認めてスティックシュガーの口を開けて少量を口に入れる。


「あま、」


普段甘いものを極力遠ざけている生活をしているせいか、口の中に広がる砂糖のこれでもかってくらいの甘さが、気持ち悪く感じる。


「なに? 具合悪いの? 座ったら?」


砂糖を舐めた私を見て、さっきまでの口調が嘘のように心から心配している真帆に言われるがまま、自分の席に座って机に伏せる。


じわじわと、手先に温もりが戻ってきた。

震えも徐々に収まってきているし、血糖値は低いだろうけど低血糖ではなくなったと思う。

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