【短編】ブレンディ・ロマンス
「それが答え・・・?」
「だめ・・・かな?」



疑問に疑問を返され、崇也は何か言いたそうに目線で訴えるが、ねだるようなことりの眼差しに無条件で降伏の白旗を揚げた。


「ずるい。それ、反則。」
「え?」


小さな声で拗ねたように呟いた崇也は、参ったと長く息を吐く。



「最初の無理よりはマシだから、いいよ。」



どの道、長期戦になるだろうことは覚悟の上だからと崇也は内心で薄く笑った。












イエス、ノー



黒、白




今はまだそんな簡単には割り切れない。


けれどきっといつか




ブレンドコーヒーに溶け込むミルクのように

あなたの気持ちに同じだけ、溶け合っていくから。






「ご希望通り、甘い珈琲でも飲みにいこうか」
「うん!」




立ち上がった崇也が手を差し伸べながら告げた提案に、ことりは笑みを綻ばせ、応えるように手を重ねた。




ぐるぐる。

ぐるぐる。




気持ちは渦を巻きながら、ゆっくりと一つになる。





それはきっと、










甘くて優しいカフェオレ色の恋心














Fin

 
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