ソウルメイトにご用心
可哀想な男


いつもの通学路。

「危ないっ!!」

どこからか、そんな叫び声が聞こえる。

「え?」

『パリンッ!』

後ろを向く彼の、顔にすり抜けたのは花瓶。


「う…上から花瓶が…」


「君、危ない!!」

男の太い声が聞こえた。

「……」

『バシャッ』

彼の頭に、バケツがフィットした。

「鼻に…入った。」

道の真ん中に、バケツを被った少年がいる。

「「ごめんなさい!」」

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