一生の傷。




ある日…

家に誰もいないとき

大輔が遊びに来た。

いつものように2人でゴロゴロ

私はいつのまにか眠りについていた。



「ーーーーい、」

「ーーーーおい、」

「ーーーーおい、起きろ」

大輔の声で私は目が覚めた

「あ、寝てた」

「お前このメール誰?」

「え?」

大輔が私の携帯を握りしめて

あるメールを見せてきた。

内容を見るとそれは

宏斗さんとのメールだった。

やばい…。私は思った。

「こいつ誰?」

隠しきれないから正直に言った。

「…宏斗さん。」

「は?お前あいつとメールしてんの?」

大輔がキレた。

「お前、男のアド全部消せ」

「なんで…。」

「いいから消せ、もうあいつとも
 メールすんな。わかった?」

私は怖くて断る事はできない。

「…わかった。」

こう言うしかなかった。

大輔の前で男友達や先輩のアドを消した。
もちろん、宏斗さんのアドも…。

「お前は俺だけのなんだからな。」

そう言って大輔が優しく抱きついてきた、

私は必死に涙をこらえた。

黙っている私に大輔が言った。

「宏斗はやめとけ。」

「…。」

「あいつはたらしだから」

「ヤリチンだしもう関わるな。」


私は大輔の言葉を聞いて

我慢していた涙が

一気に溢れ出してきた。




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