たいむ あうと。
唯は、覚悟を決めた。
千菜に言われたことを思いながら…

「姉様」
ー彼女の泣く姿が、玲奈を思い出させる。
辛い気持ちを抑えながら、唯は言葉を続けた。

「姉様は確かに、辛い思いをしてると思います。だけど、関係の無い者まで巻き込もうとするのは…ただの自分勝手です。僕はあなたの意見に賛同出来ません」
「…唯…!!」
亜子に対する、初めての反発。

「あんたも敵なの?」
ーふいに、口から出た一言だった。
それを聞いた唯は、虚しい気持ちになった。
亜子の闇は自分が思っているより、深い。

「あんた、自分の弟が信頼できないわけ?」
千菜が口を挟む。

「こいつはあんたの為に言ってあげてんじゃない。何を一人で被害者ぶってるわけ?辛いのは唯も同じなのよ。あんた一人の痛みじゃない」


自分だけじゃない…
唯は、私と同じ…いや、私よりも苦しんでいた…?

ー亜子は回想した。
自分の姉があんな目にあって、離れていって、目の前にいるというのに救えない。
ずっとこらえて、この屋敷を守ってきた…
私に配慮して我慢して…こらえてきた…
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