Do you love“me”?
逢いたい

ゆっくりと開いた手のその上で、着信を知らせる画面がチカチカと光る。

この空の画像は、稜君からの着信を知らせる灯りだ……。

稜君、すごいね。

今までで一番、あなたに繋がって欲しいと願った時に、こうしてちゃんと繋がるんだもん。

零れる涙を手の甲でグイッと拭って、大きく深呼吸をするけど、今まで耐えていたものが一気に溢れ出たせいか、涙が止まらない。

きっとこのまま電話に出たら、泣いているのがバレバレだけど……。

もう、そんなのどうでもいい。

今はどうしようもなく、あなたの声が聞きたい――……。

「もしもし」

『……美月ちゃん?』

電話越しの稜君は、少し驚いたような声で私の名前を呼んだ。

「稜君、練習は?」

今はちょうど、午後の練習中のはず。

「……」

「稜君?」

私の質問に、突然黙り込む。

だけど次に聞こえたのは、稜君の少し低い声で……。

『泣いてるの?』

「ごめん」

『いや、謝らなくていいけど……どうしたの?』

久しぶりに聞くその声は、私の心の中にスーッと入り込んでいって、それを聞いた瞬間わかったんだ。

本当は、自分がどれだけ稜君を求めていたのかが、嫌になるほどわかってしまう。

「今、練習中じゃないの?」

『そうだけど……。いいから』

少し切羽詰まったような彼の声に、私は包み隠さず自分の胸のうちを曝け出す。

< 242 / 396 >

この作品をシェア

pagetop