Do you love“me”?

「はぁ……」

やっと休憩に入った私の手には、なかなか画面を覗けずにいるスマホ。

今、向こうは夜と朝の間くらいの時間で、いつもだったらこの時間に着信とか、メッセージが来ていることはほとんどない。

だから、何も緊張なんてしなくていいはずなのに……。

「よしっ!」

よくわからない気合を入れた私は、ゆっくりとその画面をタップした。

“新着メッセージ 1件”

「……あ」

そのメッセージが目に入った私は、ゴクリと息を呑む。

それが稜君からであって欲しいという気持ちがあるのに、もしそうだったら、見るのが怖い。

どうしようもなく、矛盾する感情。

迷惑メッセージかもしれないじゃん。

気を取り直して、何かを自分に言い聞かせるように、ゆっくりと受信ボックスを開く。

「……」

その未読メッセージの差出人の名前を見て、スマホを持つ手に力が入った。

「ふー……」

一度目を閉じ、息を大きく吐き出した私は、ボタンを押してゆっくりとそのメッセージを開く。

【ごめん】

その一言で始まった、稜君からのメッセージ。

【美月ちゃんの気持ちは、すごく嬉しいよ】

そして、次に続いたその言葉に、私はギュッと瞳を閉じた。

こんな所で、泣いちゃダメだ。

震える手で、大きく軋む心臓を押さえる。

【でも、少し考えさせてほしい。これからの美月ちゃんと、俺のことも含めて】

――これからの、私と稜君のこと?

電話だったら、何らかの感情が伝わったのだろうけれど、淡々と綴られたメッセージの文章からは、何の感情も読み取れない。

だから、どうしても悪い方に、私の意識は向いてしまうのだ。

< 349 / 396 >

この作品をシェア

pagetop