家出少女×俺様御曹司の偽装結婚ラプソディ*【完】





「…っ、あたしはっ…」





その時、肩に触れる優しい手の存在を感じた。






「羅夢ちゃん、もっと素直に、正直に生きた方が僕はいいと思うよ?」






ニヤッと笑った晶。






それは、ふざけてるんじゃなくて、きっとはげましてくれてるんだとおもう。





「…あたし…ごめんなさいっ!!」





大声でいきなり謝られた翔は驚いた顔をしてる。






「あたし、嘘ついてた。翔のこともう好きじゃないって、好きな人ができたって、全部嘘だったの、翔がっ、きず、傷つくのわかってて…嘘、つい…」





ふわり。





優しく抱きしめられる感触。






懐かしい感触。




安心する、、、






あたし…









翔じゃないとだめなんだ。







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