僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?


どちらにしても、今きっぱりとこの手を振り払うべきなんだ。

彼よりも一回り以上年上の大人として、分別を持って振舞うべきなんだ。

あたしには君の手は必要ないと、きっぱりと拒絶するべきなんだ。


頭では理解していた。

そうすることが彼のためだと。


だけど……

『弘美さん、また無理してる……』

彼の言葉がわたしの中で繰り返される。


そう、いつもあたしは無理をしてきた。

自分の本当の気持ちを封じ込めて、今するべきことを優先してきたの。

それが将来の自分の幸せに繋がると信じていたし。

そうすることが正しいことだと信じていた。


でも……

果たしてそれは正しい選択だった?

その結果、あたしは今幸せなの?
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