僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?


でも……

一緒に床に就くなんて初めてのことで。


私は変に意識して身体を強ばらせたけど。


彼はそんな私の様子を気づかぬ振りしてやり過ごした。


布団をめくり、私を先に寝かしつけ。

いつものように、するりと私の後ろから布団に滑り込んで。

少し躊躇いがちに手が伸びてきて、彼が優しく私の身体をお腹のあたりで抱きかかえた。


「弘美さん、おやすみなさい」


耳元でいつもの小さな呟きが聞こえ、私の身体は一瞬ピクリと反応した。


「弘美さん? もしかして、僕がこうして一緒に寝るのいや?」


そう聞いた彼の声は少し震えていた。


「いやじゃないよ。むしろ、安心する。でも……」
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