青空ライン *Third Story*
希美が教えたのが一番有り得ると思うけど
それはきっと…ない。
当時、圭と別れてから希美は圭の姿を見てあたしが浮気されたことを思い出さないように避けてくれていた。
それから「アイツマジで見損なった!」と言って希美まで嫌いになってたくらいだから
そんな希美がわざわざ圭に教える訳がない。
他の友達にも合格した後なら志望校を教えたけど、それじゃ圭は知った所で何もできない。
だから分からない。
都にはたくさん高校あるのにどうやって分かったの?
それにあたしと同じ高校なんて嫌じゃなかったの?
「もう嫌…」
横に寝返りすると冷やしていたハンドタオルと保冷剤が布団の上に落ちた。
すると、シャーっと音を立ててカーテンが開いて「1時間目終わったわよ。」と保健の先生に知らされて
あたしはしぶしぶ保健室を後にした。
途中でトイレに寄り道して蛇口の前にある鏡で自分の顔を覗いてみると
少し目の腫れが引いた自分の姿があった。
次の授業まで時間がないあたしはトイレを出ると自分の教室に向かった。