第一章
暗闇にパソコンのぼんやりとした光が広がる。

いつものニオイ。
飼い猫の毛がついた布団。
黒色の硬いスプリングのベッドの上。

奴は言う。

いつもと変わらないトーンで。

下着姿にニーソックスないつもと変わらない私も、いつも通りの体勢になる。


「舐めて。」

その一言で私は奴の飼い犬になる。
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