シャボン玉
「起きてるよっ!!」
朝から大声を出す
私は高校生になれた
嬉しさが込み上げる。
2階から降りると
妹の麻帆が
パンを食べていた。
あっ!
私は佐藤詩帆です☆
今日から高校生なんです!
「麻帆、おはよう〜」
「詩帆おはよう〜♪」
妹の麻帆は私の
たった一人の妹…
だから大事にしている。
「詩帆は今日から高校生ね」
お母さんが
私に話しかけてきた。
「うん!」
私の家には父がいない…
父親は私が小学生の時に
他に女を作って
家を出ていってしまった。
私は小学生だったから
離婚とか
よく分からなかった。
今はお母さんを
支えられるように
私と麻帆でお母さんを
手伝っている。
「詩帆〜」
「んー?」
「学校行かなきゃヤバいよ?」
えっ………?
時計を見ると
7時30分になっていた…!
ヤバいっ!!
「お母さん、麻帆行ってきます!☆」