魔界のお姫様。ー3人の悪魔たちー
「ルウナ、仲直りするいい方法があるわよ!」


急に思い出したかのようにエレンが立ち上がった。


「エレン?」


「redmoonって知ってる?」


「赤い…月?」


「100年に1度、一時間だけ月が赤くなるときがある」


魔界の月は、常に黄色に照らされている。

それが赤くなる時があるなんて…知らなかった。


「それがredmoon?」

「うん。赤き月の下で想いを告げると一生離れない。って言われてるんだって。契約の月とも呼ばれる。」


「へえ~。でもそのredmoon
と仲直りとどういう関係があるっていうの?」


「そのredmoonがねえ
今日の夜出るかもしれないの!で、ルウナの想い伝えて仲直り♪そして二人は永遠に離れられない!」


確かにそうだけど…



「そんなの、噂でしょ。」


「まあ…。
でもでも、魔界の本に書いてあったもん!ルウナのお爺様が書いた本よ?」


私のお爺様…。


実際会ったことはない。


前魔王ジェッパーナ。



パパそっくりだなんだって。


そんなお爺様が書いた本か…



redmoon…か。




< 141 / 196 >

この作品をシェア

pagetop