空の彼方に
「・・んっ」

無意識に息を止めていたのか、急に息苦しくなる。

「息しろって言っただろ」

カナちゃんは唇を離すと、今度はそっと触れるだけのキスをしてくる。


「おまえ、まさかキスも初めてか?」

私の顔を覗き込むカナちゃんの目がメガネの奥でいじわるく微笑む。

だって。

だって、だって、初めてはカナちゃんって決めてたし。

他の人となんて、気持ち悪くて想像できない。
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