君色
「ケーキ、食べる?」

メニューを開いてみせる岡田さんに私は笑顔で受け取る。

するとメニューと一緒に岡田さんの手には違う紙が握られていた。

「・・・これ・・・」

受け取ってよく見ると、それは近くに出来た水族館のチケットだった。

「明日・・・休みだろ? 良かったら一緒に行かないか?」

私はそのチケットを両手で握り締めたまま固まってしまう。

「あれ?何か先約があった?」

心配そうに覗き込んでくる岡田さんに私は一生懸命首を横に振る。

「・・・ううん。行く!行きます!」

私はそう言うと岡田さんははーっと大きくため息をついた。

「良かったぁ・・・」

・・・これって初デート、なのよね・・・

私の頭の中はすっかり明日の水族館のことでいっぱいになる。
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