君色
「・・・・もっと一緒にいたい・・」

10分、20分の意味じゃない・・・

お願い・・・どうか伝わって・・・

すると、ふわっと伊織さんの腕が私を優しく抱きしめた。

「それは・・・朝まで・・・って意味?」

顔をあげて伊織さんの顔を見上げると、頬が赤く染まっていた。

「・・・朝ごはんは・・・スクランブルエッグがいいな・・・」

私は精一杯の気持ちを込めて返事をする。

「うん・・・」

伊織さんは照れくさそうに返事をすると、「シャワー浴びておいで」とバスタオルを差し出してくれた。

私は脱衣所で伊織さんがくれたバスタオルを顔にあてたまま、洗面台の鏡を見つめた。
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