君色
「ちゃんと、あったまった?」

リビングに行くと伊織さんが私の髪をタオルで拭いてくれる。

「ドライヤー、出しておいたからちゃんと乾かすんだよ」

そういい残して今度は伊織さんがバスルームへと入っていった。

ドライヤーの音さえも私の鼓動には勝てないほど大きく高鳴ってる。

その音を掻き消すように、私は一生懸命髪を乾かす。

するとほどなくして伊織さんがバスルームの扉を開ける音がした。

ドライヤーを片付けながら振り向くと、そこには髪が濡れたままの伊織さんが立っている。

「水、飲む?」

あまりの色っぽさにくぎ付けになっていると、伊織さんはコップを2個持って帰ってきた。

「はい」

コップを受け取ると伊織さんは立ったまま、その水を一気に飲み干す。
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