君色
「お疲れ様です」

それから夕方まで簡単な仕事を手伝っていると、5時過ぎた頃になって伊織さんがアトリエにやってきた。

「岡田さん!おめでとうございます」

トーコちゃんは伊織さんを見ると、真っ先にそう言ってくれる。

みっちゃんや実夏ちゃんも口々にお祝いの言葉をくれる。





こんなステキな人に出会えたこと

この人と恋出来たこと

奇跡がいくつも重なって、今の私たちがいる。

そして、結婚・・・妊娠。




神様、この奇跡のような今をありがとうございます。


もう一度だけ奇跡が起こせるならば・・・


この子が無事生まれてきますように・・・





「さあ、帰ろうか」

みんなの前で伊織さんが私に手を差し伸べてくれる。

「はい」

見ているみんなが赤くなって、はやしたてても私はこの人の手を離しません。



この幸せを・・・絶対に離しません。
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