私と黒猫

まあ、とりあえず、あのクラスのことはいい。
考えるだけでしんどくなるだけだ。

そんなことを1人考えていると、

「おはよう!」

水野美佳が来た。

美佳は去年私がクラスで上手くいっていないとき、違うクラスで違う中学だったにも関わらず、私を心配し助けてくれた。


「おはよう」


美佳と2人で話をしていると朝部活が終わったのか、次々とみんなが教室に入ってくる。


口々におはよう、とあいさつをして昨日のテレビの話とか、今日はあの授業が嫌だとか、宿題やってない!だとか…

そんな話をして、静かだった教室が一気に明るくなっていく。

こんな雰囲気が私は大好きだった。

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