真実の永眠
後書き
 無事、完結致しました。
 最後まで読んで下さった方々、本当にありがとうございます。私の拙い文章を最後まで……感謝してもし足りません。

 このお話の結末を、どうするべきかずっと悩んでおりました。
 私は、雪音をどうしても、どうにかしてでも幸せにしてあげたかった。想いを、叶えてあげたかった。最後は無理矢理にでもハッピーエンドに繋げようと思ったのですが、私にはそれが出来なかったのです。優人と結ばれる事が雪音の幸せになるのか、それが分からなかった。雪音にとっての幸せは“優人と結ばれ傍に居られる事”だったでしょう。
 だけど、考えて考えて考え抜いても、やっぱり願いを叶えてあげる事は出来ませんでした。その事こそ、この小説の“答え”なのかも知れません。これは書き手である私の見解ですので、小説から考え出した結論は、読者の数だけあると思っています。

 モヤモヤして納得の行かない結末故に、苦情を言いたいかも知れませんが、どうか心に秘めておいて頂きたいのです。申し訳ありません。

 完結に三年という年月を費やしましたが、最後まで読んで頂き、本当に本当にありがとうございます。
 片想いで今まさに苦しんでいる方にとって、この小説は「希望」になりません。ですが、どうか同じ過ちがないよう、後悔しないように生きて欲しいです。愛して欲しいです。

 本当にありがとうございました。


 2014/4/5 鳥野鶫
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