時計兎
序章(3)
――カチ
いつまでも余韻を残すように部屋中に響く乾いた音。
――何の音?
少女は怪訝そうな顔をする。
だが、
すぐ苦悶の表情に変わった。
ゴキ
激痛を左半身の神経が訴える
――え
左手薬指の第一関節が
あらぬ方向へ直角に曲がっていた
いつまでも余韻を残すように部屋中に響く乾いた音。
――何の音?
少女は怪訝そうな顔をする。
だが、
すぐ苦悶の表情に変わった。
ゴキ
激痛を左半身の神経が訴える
――え
左手薬指の第一関節が
あらぬ方向へ直角に曲がっていた