時計兎
歩伏前進の格好でキッチンへ急ぐ。
左肘が動くたびにひどく痛んだ。
だがそんなことは関係なしに今やらなければならないことを悟る。

急いでやらなければやれなくなる。死の音を聞いた後では遅い。早くしなければ。

流しによじ登った。
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