さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―


「ごめんなさい、私のせいで…。」




私のせいで翼は時代を超えてしまったんだ。




本当ならば、翼は今も現代で私を待つ側の存在だったはずのに。




私のせいだ。





そう思うと申し訳なくて何も言えなくなる。




「いいんだよ。あずがいない現代に残ったって、俺は何も幸せじゃないんだから。」




今度こそ涙が落ちた。




翼の純粋な優しさに。



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