Vrai Amour ~妃奈の場合~
うわ・・・顔、真っ赤・・・
メイクはさほど崩れていなかったけれど、恥ずかしさからか「いたしてきました」感がぷんぷんする。
両手で顔を押さえていると、ふわりと後ろから抱きしめられた。
「ごめんね」
恒輝さんは私の首筋に顔を埋め、そこにうっすらと印を残す。
「え?」
突然謝られて、意味がわからない。
「あんなふうにがっつくつもりはなかったんだけど・・・」
そう言われて、再びさっきの光景を思い出してしまった。
私はゆでだこのように赤くなる。
「でも、やっと妃奈がこの腕の中に帰ってきたんだって安心した」
「こ、恒輝さん・・・」
抱きしめられた腕にそっと手を重ねる。