Vrai Amour ~妃奈の場合~
「しかし、長かったな」
今度は恒輝さんが婚姻届を手にとって感慨深そうに目を細めた。
「ご、ごめんなさい。私が留学なんてするから・・・」
慌ててそう謝ると、違うよ、といって恒輝さんの手が私の頭を自分の肩に乗せた。
「僕の片思いだよ。17年かかってようやく君を手に入れた」
17年・・・・?
正式にフィアンセだと紹介されたのは、数年前なのに・・・・
「え?」
驚いて顔をあげると、恒輝さんはふわりと微笑んでもう一度深く唇を重ねた。
「・・・そうだよ。ずっと妃奈一筋」
「嘘・・・」
「嘘じゃないよ。小学校の卒業文集にも書いたくらいなんだから」
僕はひなちゃんと結婚して幸せになりたいです