Vrai Amour ~妃奈の場合~
その夜、我慢できずに自分の欲望を再び妃奈にぶつけてしまった。
腕の中で服も着ずに丸くなっている妃奈を見つめる。
妃奈・・・
愛してる・・・・
僕はもう一度小さな寝息をたてているその唇にそっとキスをして
再び自分の腕の中へと閉じ込める。
その左手の薬指には僕とおそろいのリングが輝いている。
「・・・ん・・・恒輝、さ・・・」
寝言で僕の名前を呼ぶ妃奈にもちろん自覚はないんだろうけど・・・
その声の色っぽさに思わず、反応してしまいそうになった。
・・・・本当、笑ってしまうな・・・
ここまで夢中になるなんて思いもしなかった。
君を抱きたくて、僕のものにしたくて・・・・
眠っている君の唇にさえ欲情してしまう。
妃奈・・・
そうして妃奈の寝顔を見つめながら、僕はいつしか眠りの世界へと落ちていった。