黒血〜クロチ〜
プロローグ
…ざわざわ…ざわざわ…
〜AM8:50〜 他とは違う珍しい吹き抜けの大きな広場に続々と登校してきた生徒達が集まってきた。

「ねぇねぇ今回どうだったぁ?」
「俺まじやべんだけど」
「やっぱり今回も百合さんかなトップ!」

…ざわざわ…ざわざわ…

「今回難しかったよね〜私全然だったよ」
「うん!私も全然だよ」

…ざわざわ…「カチ!…ボーン…ボーン」……………………………………

フランス製の大きな時計が9時を知らせた…同時にざわついていた生徒達は黙って広場中央の大きな椅子に座っていた校長に視線を向ける。

「え〜皆もわかっていると思うが、我が勝勢学園は毎月、学年毎にテストを行っておるそして毎回テストな結果を掲示板に張り出す!勿論100位以下は番号で100位以上は名前で書かれておるので安心して欲しいわけだが…」

話しの途中でにこやかに笑っていた校長が一変厳しい表情へと変わっていく。

「えー今回は非常に悪かった!、私はもう少し期待していたのだが…特に一年は非常に悪い!もう少し勉強に励んでもらいたい!…では学年主任の方々それぞれの結果を張り出してくれ!なお、今回名前が載らなかった者は補習授業があるのでそれぞれ自信が無い科目の授業を受けるように!ではこれにて!
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