瞳の中の彼

携帯の着信表示には “銀二さん”の文字。


通話ボタンを押すと


『あっ、葵ちゃん。オレオレ..銀二くぅ~んだよ~ん』

「銀二さん...お酒飲んでる?」

『飲んでるよ~ん!だってさぁ、オレの可愛い葵ちゃん、引き止められたから。嬉しくてさぁ...ヒック』

「何のこと?わかんないよ!?」


あの冷静な銀二さんがベロベロに酔っ払うなんて...

きっと側にりー兄がいるに違いない。



『あー 今やってる最中だったぁ?『何だとぉ!俺の大事な葵が他の男とぉ~銀替われ!』 ん..だよ!理玖..』


『葵!兄ちゃんは許可しませーん。葵は兄ちゃんの大事な大事な妹だから...。』


相当飲んでる。

隣では隼人さんが煙草を吸い始めた。


「もう、わかったから。何があったの?」


『...葵?』


「楓?楓も一緒にいるの?」


『あぁ...。無理やり付き合わされている。』
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