瞳の中の彼
「あ...葵..だ..大丈夫...か..」
様子がおかしい。
「楓!落ち着いて。深呼吸するの。ほらっ...スゥー...ハァー、スゥー...ハァー」
私は楓の身体を抱きしめ背中を摩っている。
だんだんと落ち着いてくる。
一種の過呼吸みたいなものだ。
「大丈夫?呼吸できる?」
「あぁ...ごめんな...」
お互い抱きしめ合っている。
この時隼人の嫉妬に火がつく。
「怪我はもういいのか?痛くないか?」
「大丈夫だよ。心配かけてごめん」
お互い抱きしめ合っていると、冷ややかな視線が背中をさす。
後ろを振り向くとそこには黒いオーラーを放った隼人さんの姿があった。