瞳の中の彼
「総長も心配なんですよ。まぁ、気持ちはわかりますよ。葵さん、可愛いっし。」


「そ…そんな…」



護衛だなんて。私は偉くもないのに…



「太一さん…私なら大丈夫ですよ。護衛だなんて大袈裟過ぎます。もっと自分の時間を有効に使って下さい。隼人さんには私が言っておきますから。」




私は笑顔で太一さんに伝えた。

彼は顔を真っ赤にして私から一歩下がった。



「葵さん…その顔マジでヤバイっス…」



私の顔がマジでヤバイ?
それってどういう事?



頭傾げながら考えていると、背後からフワリと香水の香りがし抱きしめられた。


「太一、惚れんじゃねぇぞ。」


抱きしめて来たのは 隼人さんだった。


「と…とっとんでもないです。!」


太一さんは、焦った口調で私から離れた。





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