瞳の中の彼
「隼人 しばらく 葵見ててくんねぇか 俺 楓の方に行ってくる」

「いいですけど 俺で大丈夫ですか?」

「お前なら 大丈夫だ」


俺は 楓の病室へと向かった

楓の方には直也と真が付いていてくれた


「お前たちすまねぇな ちょいと席外してくれないか?」


直也たちは黙って病室を離れた


「起きてんだろ 楓!」

「・・・・・」

「あの日のことは 忘れろなんて言っても無理だよな…お前も辛いのは分かる
だがな いつまでもこんな風だと 葵を守れねぇだろ
お前あの時 なんて言った? 『葵は俺が一生面倒見る』って言っただろう!
過去を引きずっていては 一生面倒なんて見れねぇぞ!」


楓には辛い言葉かも知れない
だが 今回奴らは 葵を狙ってきた


確実に動き出している

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