瞳の中の彼
それから 朝食を済ませ 後片付けをして 家を出た

今日 りー兄は バイトがあるから遅くなるって言ってた

楓と2人きりか…静かだな今夜は…


「葵…遅い! ほらっ…」


大きな手を差し出す楓


「いつもすいませんねぇ…楓クン!」

「どーいたしまして…おチビちゃん!」

「ムカつく! あんたが デカすぎんのよ!」

「おまえが ちいさすぎんだよ!」

「キィー!! くやしい!!」


私達は駅のホームで言い争っていると


「朝っぱらから 元気だねぇ…君達!!」


そう言ってきたのは 親友 未来チャン!


「なーんか 言い争ってるわりには ちゃっかり手をつないでいるのね あんた達」

「こいつ 手つないどかないと すぐ迷子になるからねぇ…お子チャま 葵チャン!」

「楓 ひっどい!」

「まぁ 確かにね! 楓の言い分分かるわ…」

「未来まで…」



私だって…好きでちっちゃくなったんじゃないもん!
 



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