幸せの記憶

「子供っていくつくらいなの?」

温子はその友達に
聞いてみた。

「あっちゃんが大阪行って
すぐだよ。妊娠が発覚したの。

でも、私も直接聞いたわけじゃ
ないんだ。

たまたま、お腹の大きい
彼女の姿を見たっていう人から
聞いた話だから・・・」

「ふ~ん。」
温子は気のない返事をした。

「あっちゃんと
あんな仲良くしてたのに、
まったく連絡ないなんてね~。

でも、ほれ、
えっちゃんってなんか
何考えてるか、
イマイチ判らなかった
とこあるしし・・・」

温子は周りの声が聞こえなかった。

なんだか嫌な予感がして
仕方がなかったから・・・。

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