この手でキミを温めさせて【短編】
さりけなく周りを見回してみるが、いつも一緒にいる仲良しグループの中にもマミはいない。


今日は彼女の姿が見れないのか…と、人知れず小さなため息をついた。



「なぁ、それはそうと冬瑚はいくつだよ?」


「……は?」



俺のダチがニヤニヤしながら聞いてくる。


いくつって…歳のこと?



「何でそんなこと今更聞くんだよ。お前と同じじゃねーか」


「冬瑚に限ってそんなワケねーだろ!正直に教えろって」


「はぁ!?何だよ、21だよ」


「に、にじゅういち〜〜!!??」



周りのヤツらが一斉に雄叫びを上げるもんだから、俺の方が驚いた。


コイツらは何なんだ、一体…!?


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