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「………。」


返答がない。

いつもなら憎まれ口の一つは吐くのに。


あたしは気になって横を見ると、少し驚いたような顔であたしを見る雄大。


なに、この反応は?


雄大は、あたしと目が合わないように直ぐに前を向いた。


「あ、えと、」


なによなによ!?
意味わからない!!

その反応は、どう捉えたらいいの?


あたしには意味がわからない。


「雄大!!」


「え、」


後ろから声が聞こえた。

周りには人がいない。

たぶん、呼ばれたのはあたしの隣にいる雄大だ。


後ろを振り替えると、そこには女の子がいた。


長い黒髪で大人っぽい雰囲気のある嫌いな女の人がこっちに向かってくる。



だれですか?






なんて問いかけようとした頭に、ある言葉か浮かんだ。





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