ルームシェア
「うん。少しだけ後悔したよ…
ちゃんと説明してたら、お前に怖い思いをさせなかったと思うのに」
なんてしおらしく謝る雄大。
「いいよ、もう…」
あんまり納得してなかいけど、とりあえず今は雄大を責めたくなかった。
それに、なんだか少しだけぎこちない。
こないだまでとのギクシャクとはちがう。
気恥ずかしいような、そんな感じ。
こんな風に男の人と近くにいるのも、昨日みたいに男の人の前で泣くのは初めてだったあたし。
だからかな…。
今日は雄大との会話がすごく難しく思えた。
「…今日帰ってきたらさ、俺のこと話すわ」
何かを決心したかのように、家を出る直前、雄大の口から言われる。
あたしは黙ってうなずいて、いつものようにふたりで家を出た。