私の鬼畜な天使様
睨み合って膠着状態が続く事数分、いきなりフェイトが盛大な舌打ちをした。

『俺は人間なんかきらいだ。けどそれ以上にくそ生意気で可愛げのない女はもっとムカつく。ぐっちゃぐちゃに泣かしてやりたくなるね』

ぎらりと剣呑に光る蒼い瞳。

『わ、私だってあんたみたいなの天使なんて認めないから』

ここで迫力に押されては駄目だ。何事にも初めが肝心…ほら猫とか犬だって甘やかしたらずっとなめられるじゃん。それと同じ。うん、だからここで降参するのは良くない。

『てめー…俺が犬猫と同等だと?上等じゃねーか』

『は?お、思ってないし…き、気のせいだし』

『ぶつぶつ呟いてんのまるっと聞こえてんだよおらあっ!』

『ぎいやああああ!』

光の速さで抱き上げられベッドに放り投げられホールドされてしまい身動きがまったくとれない。見た目よりもがっしりした腕とかなんかウッディ系の香水?みたいないい匂いとか息が掛かるくらい近くにある秀麗なフェイトの顔とかもろもろ心臓に悪い。ついでにものっそ苦しい。

『死ぬ…』

『本望だろうが…ん?』

不意に腕の力が緩められフェイトが私の顔をじいっ、と見てきて。

『やわけぇ』

『は?』

『うわ…なんか…すげーふわふわな。蜜柑、女ってみんなこうなんか?』

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