スノー・センチメンタル
あっくんは――
それを教えに来てくれたの?


幼稚で愚かな私は、自分で自分の首を絞めているだけなのだと、そう気付かせてくれるために。




「あっ、そうだ、これ」

言ってあっくんは上着のポケットから何かを取り出して、そうしてそれを私に差し出した。


ピンクの小花柄の可愛らしい包装紙でラッピングされた、四角い小さな箱。リボンまで付いている。


「昨日、渡せなかったからね。つーか買ってもないけど。俺その前に死んじゃったし」

あっくんは顔をくしゃくしゃにして、本当に可笑しそうに笑った。


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