おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
「あの人達って、私の親の事なの」

「ご両親?」

「うん、そう言ってもいい、のかな」


 親と言えば両親の事だと思うのだが、なぜか有希は妙な言い方をした。


「私は母と二人で暮らしてるの。あのマンションに」


「あ、そうなんだ。えっと、お父さんは……」


 亡くなったのかな。だとしたら、悪いこと聞いちゃったな。そう思ったのだが、


「生きてるよ」

 有希は俺の考えを見抜いたらしく、そう言った。しかし、


「でも、一緒に住んでないの」

 と続けた。一緒に住んでないって事は、お父さんは単身赴任か?


「こんなこと言うと笑われそうだけど、私ね、大きくなるまでお父さんって、時々家に来るものだと思ってたの」


「え?」


 俺は有希が言った意味がわからず、キョトンとしてしまった。


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