熱血!修行日誌
そんな小夜が横切っていった事など気づかず。

「ふぅー…」

龍太郎はゆっくりと体をほぐしてから立禅を終了させる。

全身から湯気が上がる。

この寒い中、体は汗びっしょり。

まるで動作のない立禅でありながら、どれだけ熱がこもっていたのか。

湿って重くなった龍太郎の空手着を見れば、想像がつくというものだろう。

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