熱血!修行日誌
「老師」

龍太郎が声を上げる。

その声に応じるように。

「驚いたな…」

龍娘は木陰から姿を現した。

「完全に気配を殺していたつもりなのだが…」

言葉に嘘はない。

龍娘ほどの達人が気配を消す行為は『気殺(けさつ)』と呼ばれ、例え視界に姿が入っていても、気配が零になっている為に存在に気づかれないという。

にもかかわらず、龍太郎は龍娘がそばにいる事に気づいた。

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