イジワル先輩の甘い恋の魔法



黒崎先輩は次の授業があるからと、理科室を出て行ってしまった。


まぁ、いても何の役にも立たないけど。


静かな理科室にホッキスの音だけ響いて、少し寂しさを感じてしまう。


カットバンの巻かれた親指。


それが目に入る度に、さっきの黒崎先輩のことを思い出して胸が“キュン”と疼いて痛い。




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