SEASONS【完】
この瞬間、何も考えられなくなった。
まともに、思考回路が動いてくれない。
心が痛くて、すぐにこの場を去りたかった。
だけど、話しは進んで行く。
彼女の話しじゃなくて、仕事の話しが。
だから、席を外す訳にはいかない。
なんとか平常心を保とうと頑張った。
でも困ったのは、加藤くんとの会話だった。
それだけは、どうしても平常心ではいられなかった。
なんとか話しはしたけど、自分でも分かるほど態度が悪い。