SEASONS【完】



だから、言い訳なんて無駄なんだ。



滅多に会うことのない人。


気の迷いだと思う。


これ以上はドキドキしない。



そう自分に言い聞かせて、今の苦痛に耐えた。


玲だけを見ていればいいと。




そう思っていたのに、次の日も会社にいた。


むしろ、この日から来ることが多くなった。


会社に来るたび、接待は玲だからお茶は私が出す。


だから毎回、顔を合わせていた。




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