ピアノレッスン
「いって」
唇を離した途端、秋月が痛そうに顔をゆがめる。
「え?嘘、ごめん・・・痛かった?」
慌てて駆け寄ると、今度は長い腕の中につかまってしまう。
気がつけば、唇はもっと深く重なっていて、秋月の手がパジャマのすそから入ってくる。
「んっ・・・んん」
慌ててもがくけど、やっぱり男の人の力にはかなわない。
「・・・おしおきは今夜たっぷりさせてもらうからな」
唇を離した秋月はパジャマの襟を掴んで、思い切り肌蹴させた。
「えっ、ちょっとやだっ」
そう言ってる間にその唇は鎖骨の辺りに強く当てられた。
「だめ、ペナルティ」
そう言ってつけられた赤い印は、ほんのちょっとだけ嬉しくて、ものすごーく恥ずかしかった。
私の恋人はドSな執事。
だけど、私をまっすぐに愛してくれる愛しい人。
大好き、イチ
私は昨日イチからもらった指輪を慌てて逃げ込んだクローゼットの中で一人、うっとりと眺めた。
